アドマイヤマツリは、2021年2月6日生まれの牝馬です。
また、スマイルファーム（北海道日高町）で生産されました。

馬主は近藤旬子氏、調教師は宮田敬介（美浦所属）です。
毛色は黒鹿毛（黒みを帯びた鹿毛）とされています。
そして、父はキタサンブラック、母は アドマイヤナイト、母の父（母父）はアドマイヤムーンです。

通算成績は10戦5勝、2着3回、0回3着、4着以下2回、獲得総賞金は約1億52万円となっています。

代表的な勝利には、2025年の 福島牝馬ステークス（GⅢ） などが含まれています。

父：キタサンブラックの特徴

キタサンブラックは現役時代、多くの重賞を制した名馬で、種牡馬としても注目されています。
産駒においては、スタミナや持続力を兼ね備えたタイプが比較的多く見られます。

牝馬産駒では中距離域で活躍する傾向が指摘される一方で、馬場適性や母系構成によって幅を持つとも言われています。

「先行力を活かしてタフな展開にも耐える」性質を持つ子が目立つ、という血統分析も存在します。

母：アドマイヤナイトの特徴

アドマイヤナイト自身は、芝での中距離を中心に走った牝馬で、複数好走歴があります。
血統的には、父にアドマイヤムーンを持ちます。
これが中距離血統としてのスタミナや体力的な下地を支える役割を果たしうる構成です。

このような、キタサンブラック × 母父アドマイヤムーンという配合です。
これは、父の持続力・底力と母方の中距離適性を融合させやすい構成と考えられます。
よって、「父由来のパワー・耐久性」＋「母系の安定性や中距離のバランス感覚」が掛け合わせられ、芝中距離戦線での安定した走りを期待されるタイプになりやすいと思われます。
このため、持続力を活かした展開対応力を持つ馬として期待されてきた側面があるでしょう。

アドマイヤマツリの戦績を振り返ると、“10戦5勝、2着3回、着外2回”という高い安定性を示しています。

2着が3回あり、勝率だけでなく連対率も優秀です。

特筆すべき勝利としては、重賞である 福島牝馬ステークス（GⅢ） を制したことがあります。

また重賞クラス以外でも、オープン昇格前の3勝クラスからの勝利や、クラス上昇期に安定して力を示すレースが複数あります。

2025年3月のスピカステークスで勝利を挙げてオープン入りしました。
そして、その後4月に福島牝馬Sを勝利して重賞初制覇しました。

また、距離適性のデータを見ると、芝1800～2000mあたりでの連対率が非常に高く、適性レンジがこのあたりで強いことを示唆しています。

現在、アドマイヤマツリは重賞勝ち馬という肩書を得て、古馬牝馬戦線でのさらなる活躍が期待されています。

ただし、重賞級で連勝を続けるのは容易ではありません。
距離適性や展開への対応力を見極めながら走っていくでしょう。
特に中距離域での安定した走りが鍵になると考えられます。

アドマイヤマツリは確かな血統背景と実戦での成績を備えた牝馬です。
今後も重賞路線での台頭が十分に見込まれる存在と言えるでしょう。

※詳細な競走成績はJRA公式サイトでご確認いただけます。

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