キタサンブラックは、2012年3月10日に北海道日高町のヤナガワ牧場で生まれた黒鹿毛の牡馬です。
父はブラックタイド、母はシュガーハート、母の父はスプリント王サクラバクシンオーです。
栗東・清水久詞厩舎に所属し、馬主は演歌歌手の北島三郎氏（名義は大野商事）です。
キタサンブラックのデビューは2015年1月。
菊花賞でG1初勝利を挙げました。
その後も天皇賞（春・秋）、大阪杯、ジャパンカップ、有馬記念といった数々のG1レースを制覇しました。
通算成績は20戦12勝、2着2回、3着4回。
そして、獲得賞金は約18億7,685万円にのぼります。
特に2016年と2017年にはJRA賞年度代表馬に2年連続で選出され、
競走馬として日本競馬の歴史に名を刻みました。
先行から押し切る粘り強い競走スタイルが特徴です。
重馬場でも安定した走りを見せたことから、ファンからの支持も非常に高い存在でした。
血統面では、父ブラックタイドがサンデーサイレンス直仔です。
母系にはサクラバクシンオーやノーザンテーストといった、
日本競馬に深く根付いた名血が並びます。
ブラックタイドはディープインパクトの全兄でありながら、
より先行力やパワーに寄った産駒を出す傾向があります。
また、母シュガーハートは非競走馬ながら繁殖牝馬として高く評価されています。
スピード型のサクラバクシンオーと、ノーザンテーストを通じて受け継がれた
ノーザンダンサー系の底力が融合されたことにより、キタサンブラックは持久力とスピードを高水準で両立した競走馬として完成しました。
そして、引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、
初年度産駒からG1馬イクイノックスを輩出。
以後もソールオリエンス、ガイアフォース、ウィルソンテソーロなど、
多くの活躍馬を送り出しています。
中長距離路線における安定感と成長力を産駒に伝えており、日本の種牡馬市場において中心的な地位を築きつつあります。

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現在は社台スタリオンステー ション

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