ナムラクレアは、2019年3月30日生まれの青鹿毛（あおかげ）の牝馬です。
また、生産は北海道浦河町の谷川牧場です。
馬主は奈村睦弘、所属は栗東の長谷川浩大厩舎です。

2021年にデビューしました。
主に短距離・マイル以下（特に芝1200mを中心としたスプリント路線）を中心に活躍しました。

父はミッキーアイル、母はサンクイーンⅡ、母父はストームキャットです。

父ミッキーアイルは、ディープインパクト系（サンデーサイレンス系）の馬です。
競走馬としては主にマイルでの実績があり、種牡馬としても多くの産駒を送り出しています。
特に芝短距離〜マイル、重賞での産駒実績もあります。
よって、短距離適性が高い産駒が多いという評価があります。

母父ストームキャットは、米国ノーザンダンサー系の名種牡馬です。
また、スピードと早期の完成度、芝・ダート双方での適性を持つことが多い種牡馬として知られています。
ストームキャットの血が入ることにより、瞬発力やスピードの質が強調される配合となることがしばしばあります。

この配合から、ナムラクレアは芝1200m前後のスプリント路線での高速決着への適性と、スタートからのスピード・脚力を活かして好位または中団から差し切るようなレースを得意とする期待が持たれていました。
また、重馬場や馬場不良の馬場でも好走を見せることがある点も、この血統背景から予測可能な特徴の一つです。

なお、ナムラクレアの通算成績は 22戦6勝、獲得賞金は 6億6201万円です。

代表的な勝利および好走は以下の通りです。

2021年 小倉2歳ステークス（GIII） 重賞勝利。中団からの大外差しで2馬身差をつける強いレースぶりを見せました。

2022年 函館スプリントステークス（GIII） 3歳時、斤量50kgという条件を活かし、1着。
1分7秒2の好タイムでした。

2023年 シルクロードステークス（GIII） 中京1200mで1着。鋭い末脚で差し切りました。

2023年 キーンランドカップ（GIII） スプリント重賞の一つ。
ここでも1着をあげ、安定した短距離実績を積みました。

2024年 阪神カップ（GII） 1400mで重賞勝利。
スプリント〜マイル短距離での幅を示す勝ち方をしました。

2022年 桜花賞（GI） 1600mのクラシック戦線にも挑戦し、3着という好走。
レース後、浜中騎手は『ベストはもっと短い距離ですね』とコメントしています。
このコメントは、スプリント路線への適性を示唆するものでした。

複数回の高松宮記念（GI）など重賞・G1では惜しいレースが多く、2着・3着など善戦が多いです。

なお、現在の状況としては、2025年にも現役で競走を続けており、出走機会を重ねています。

スプリント重賞路線での安定感が強く、能力・実績から見て、芝1200mを中心とした重賞で好走できることが期待されます。

これまでに良馬場や重馬場で勝利実績があり、様々な条件下で安定した走りを見せています。
また、G1ではあと一歩という場面が多く、展開や馬場状態、枠順などの条件次第では上位争いが期待できる馬です。

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