ウインマーベルは、2019年5月8日に北海道新冠町で生まれた栗毛の牡馬です。
父はアイルハヴアナザー、母はコスモマーベラス、母父はフジキセキです。
また、所属は美浦・深山雅史厩舎、馬主は株式会社ウインです。

父アイルハヴアナザーは、アメリカでケンタッキーダービーなどG1を制した実績馬です。
また、その血統内には Mr. Prospector 4×4 のクロス があります。
これは、スピードと持続力を強化する構成となっています。
産駒は芝・ダートを問わず前向きなスピードを見せ、日本では短距離寄りのタイプが多く出ています。

母コスモマーベラスは芝1600〜1800mを主戦場にオープンクラスで活躍した馬です。
また、切れる末脚と粘り強さを兼ね備えていました。

母父フジキセキは、サンデーサイレンス系の中でもスピードと瞬発力に優れた名種牡馬で、芝向きの軽い走りを産駒に伝えます。

この血統構成は、一見するとマイル〜中距離向きの印象ですが、実際の産駒傾向とウインマーベル自身の走りを見ると、スピード能力が強く出ています。
父系の持続的なスピードと母系の芝適性が噛み合い、結果として芝1200〜1400mで最も能力を発揮するスプリント〜マイル寄りのタイプとなっています。
中距離血統の持久力をスプリント戦での持続力として活かす、珍しい成功例といえます。

通算成績：28戦7勝

主な勝利

• 2022年5月28日 中京競馬場 葵ステークス（芝1200m）1着
• 2023年12月23日 阪神競馬場 阪神カップ（芝1400m）1着（レコード）
• 2024年5月11日 東京競馬場 京王杯スプリングカップ（芝1400m）1着

芝1200〜1400m戦で高い持続力と安定した先行力を発揮しています。
また、速い流れの中でも最後まで脚を使える点が大きな強みです。
特に阪神カップのレコード勝ちは、血統由来の持続スピードが最大限に発揮された好例です。

ウインマーベルは現役馬として、今後も芝1200〜1400mの重賞戦線で中心的な存在になることが期待されています。
良馬場で持続力が問われる展開では特に信頼度が高く、スプリントとマイルの両カテゴリーで重賞複数制覇を狙えるポテンシャルを秘めています。

血統表の読み方ガイド｜初心者でもわかる 記号と数字の意味

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